ブログでは、お久しぶりです。
身近な方には報告したが、今年7月に転職して今は都内でスマホゲームを作っている。
今年から、読んだ本をscrapboxに記録するようになった。ここに沢山の本を記録していこうというモチベで、様々なジャンルの本が読めたと思う。 ただ1年を振り返ってみると、転職した影響か、今後のキャリアで悩むことが多く、救い(?)を求めて実用書(自己啓発本)の類いの本を読む時間が多かったように感じる。
※ここに記録した本をすべて読みきっているわけではない。また、マンガは記録をつけていない。
仕事納めも無事終え、ふと、せっかく読んだ本を記録したんだから、振り返って面白かった本を紹介してみたいと思い立ち。今回は、2023年読んだ本の中から特に面白かった14冊をピックアップして紹介する。
小説
『アルジャーノンに花束を』ダニエル キイス
言わずと知れた名SF小説。何がきっかけで読むことにしたかは覚えていない。
32歳になっても幼児のような知能しか持たない主人公が、ある手術により超知能を得るというSF。重度の発達障害を持つ主人公が書く手記の形で進む物語は、はっきり言って読みにくい。私は最初の100ページ程度を読み切るのに1週間以上かかった。しかし、物語が進めば、最初の読みにくい文章にも愛着がわいてしまう。多くの読者に長く愛されているのにも納得の傑作だった。
『本と鍵の季節』米澤穂信
氷菓シリーズの原作小説を書いた米澤先生の著書。図書委員会仲間の男子高校生コンビが主役の青春図書室ミステリー。ホームズ役である松倉詩門のキャラクターがとても魅力的。〈図書委員〉シリーズとして、『栞と嘘の季節』という続編も出ておりこちらも大変良かった。
『かがみの孤城』辻村深月
文句なし今年のベスト小説。
引きこもりの少女が、突如鏡の中に現れた不思議な世界で、同年代の少年少女と出逢う物語。ジャンルとしては、ファンタジー系ミステリーと呼べばよいか。心理描写が秀逸、もっと言うと真に迫りすぎており、読んでいて胃が痛くなった。
ちなみに本作は全編オーディオブック化しており、主役を演じるのが花守ゆみりさん。彼女のラジオで「この収録は本当に良かった!」と話していたのをきっかけに小説を読み、どっぷりハマり、オーディオブックも買った。しかしオーディオブックは未だすべて聞けていない。花守さんの圧巻の演技に、心が揺さぶられすぎてしまうんだ……2024年中には聞き終えたい。
『傲慢と善良』辻村深月
続けて、同じ辻村作品から『傲慢と善良』をピックアップ。累計部数67万刷と、非常に売れているらしい。
消えた婚約者を探すため、男が彼女の過去に向き合う物語。辻村先生はどうしてこんなに人の価値観や感情、内面を描くのがうまいのか……それでいて読みやすい。
『好き好き大好き超愛してる。』舞城王太郎
ある男女の愛を綴った物語。合間合間に挟まった短編(掌編)小説も非常に良かった。読み終わった後知ったのだが、エヴァの元ネタという噂は本当なんだろうか。
癖のある文体で、好みははっきり分かれる作品だと思う。舞城王太郎作品の中では最も読みやすいという話らしいのだが……『煙か土か食い物』を持ってるので、今度読んでみようと思う。
『ロード・エルメロイII世の冒険 2 彷徨海の魔人(上)』三田誠
TYPE-MOON好きで活字好きなら読んどけ。
技術書
『達人プログラマー ―熟達に向けたあなたの旅― 第2版』 David Thomas, Andrew Hunt
良いプログラマになるための心構えや実践的なアプローチが多数解説されている。世に出回っているプログラミング技法の基礎はほぼすべて本書から学べるのではなかろうか。おそらく来年も何度も見返すだろう。バイブルとしてとっておきたい一冊。
『闘うプログラマー[新装版] ビル・ゲイツの野望を担った男達』G パスカル ザカリー
Windows NTを完成させた、当時のマイクロソフトの出来事を、関係者インタビューを元にまとめた本。狂気が世界を動かすんだな……
マンガ
『かげきしょうじょ!』斉木久美子
アニメ『かげきしょうじょ!』のOP曲「星のオーケストラ」にハマったことがきっかけで、全巻購入した。宝塚歌劇団をモデルにしたであろう紅華歌劇団の予科生である2人の少女の青春物語。なお、アニメはまだ見てない。サブ主人公のCVが花守ゆみりなので、見ねば。
『バックヤード ジャンク ユニバース』加藤拓弐
年の瀬にやってきた大傑作。作者の「癖」をこれでもかと詰め込んだ短編マンガ集。[エルフロイド森聖国物語]がとても好き。
『BORUTO 20巻』 岸本斉史, 池本幹雄
すいません。BORUTOのことなめてました。大ヒット作品の設定だけ引き継いだ駄作だとばかり思い込んでいたのですが、この巻はちゃんと面白い。いやNARUTOガチ勢視点では、不満はあるのだろうけど。今後単行本で追いかけていこうと思う。
実用書
『ロギング仕事術: 課題に気づく、タスクが片づく、成果が上がる』倉下忠憲
scrapboxユーザーならおなじみ倉下忠憲さんの著書。私はもともとメモ魔ではあったが、この本を読みよりメモ魔ぶりが加速した。実際、本書に仕事の進め方が大いに影響を受けているので、ピックアップ。
『書く習慣』いしかわゆき
アマチュア物書きへの救いの書。続けられるかわからんが、来年はブログをもっと更新していこうかな。
その他
『悠木碧のつくりかた』悠木碧
声優「悠木碧」のファーストエッセイ集。声優オタ必読だと思ってるくらいには面白かった。
2023年の面白かった本はこんなところ。
振り返ってみると、技術書全然読めてないな……読みかけだったり、ネット記事で済ませがちなので、来年は月1冊くらいは技術書を読もうかな。