Gaming Life

一日24時間、ゲームは10時間

今期アニメの「宇宙よりも遠い場所」にドハマリしている件(ほぼネタバレなし)

 今更言うまでもないですがアニメ、「宇宙よりも遠い場所」が面白い。ドハマリして10周くらい見返してしまっている。

 話題の問題作「ポプテピピック」、放映前から原作が人気で注目されていた「ゆるキャン」、「からかい上手の高木さん」の影に隠れ10話までニコニコのアニメランキングでも中々上位に上がれないでいましたが、11話で一気に注目され、12話でオリジナルの1クールアニメとしては数年に一度クラスの大傑作と評判になり、ニコニコランキング、Amazon BD、DVDランキングでも上位に上がってきてる。

 私は主人公の玉木マリを演じる水瀬いのりのファンで、かつ最近井口裕香のラジオでの一人喋りに引かれ「井口裕香のむ〜〜〜ん ⊂( ^ω^)⊃」ラジオ等をよく聞いている為キャスト陣を見た瞬間これは視聴確定した。(井口裕香さんのラジオは本当に面白いのでぜひ聞いてほしい。文化放送だけにとどめておくのは勿体無いレベル。)

 そんなこんなで視聴した一話。キマリに一緒に南極に行く?と尋ねるシーン、約束に遅刻したキマリと新幹線で再開するシーンで報瀬が見せたこの二つの笑顔を見た瞬間鳥肌が立った。これは私がせなばならない宿命で、周りがどう思おうが勝手に行動すればいい、友達なんていらないと口では言っていたのに、いざ味方・友達が増えた時の嬉しさ、小悪魔的なからかいの感情、今度は裏切られなかったという安堵。そういった諸々の感情が劇伴歌に合わせどっと押し寄せてきたからだ。表情でここまで伝わってくるカットは中々見れるもんじゃない。この2シーンだけでこのアニメは傑作になれると確信した。以前同じような心境になったのはFate/SN(UBW)16話で遠坂凛に故障したお前は正義の味方だと涙ながらに指摘された時の士郎の機械じみた表情だったか。

f:id:ai_gaminglife:20180325004008p:plain

f:id:ai_gaminglife:20180325004002p:plain

 それは置いといて。このアニメの一番凄いところは2話以降も全てが面白いところ。ありがちな作画節約回、説明回、中だるみを一切感じなかった。安定した美しい作画、小気味いいテンポと間、作品とマッチした素晴らしい挿入歌、くどくない心理描写、考え込まれた画面構成と脚本……。何度も見返したくなるような仕掛けも沢山仕掛けられていて、相当時間をかけてこの作品を作ったのだろうと思わせる完成度の高さである。ラブライブプロジェクトやらで多忙なはずなのに花田先生は凄すぎる……

 声優陣の演技も文句なしに素晴らしい。メインキャストの女子高生を演じる水瀬いのり花澤香菜井口裕香早見沙織。四人を支える立場にある大人たちを演じるのは能登麻美子日笠陽子、Lynn、松岡禎丞小松未可子阿澄佳奈など…一人で主役を張れるような人気者、実力者揃いで安心してみていられる。特に小淵沢報瀬役、花澤香菜の演技は神がかっているとしか形容できない。11話、12話でのあのセリフは目を閉じて聞いても泣かされる。12話まで見れば必ずあなたも花澤香菜の虜になっているだろう。私はなった。

 本作のメインキャスト四人が歌うED曲、「ここから、ここから」に『バカにされたって構わない 信じていこう』という歌詞がある。アニメを見るまでもなく良いフレーズであるがアニメを見ればこの言葉の重みがぐっと伝わってくる。最終回は今週の火曜夜。バカにされながら自分のやりたいことにまっすぐ突き進む彼女達の旅の終わりに幸あらんことを。ティッシュボックス片手に見ます。